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現代新人魚伝説 3 [海のお話し]
まだ明るいけど夕食も近い。のど渇いたー、でももう少しガマンガマン。と、目の前の港、散歩してたら、ぺっこり斜めにお辞儀して来る、ちょっとかわいい人。 いや、綺麗て言わなきゃ失礼かな・・・の、もう自分のペースじゃないぞ。
「どこかで会った気がするんだけど、東京でかなあ。君も一人で来たの?」
「実家がこの島にあるの。あの岬の方よ。みえるでしょ。 あなたは民宿に泊まってるのかしら?」
「そうだよ、のんびりね。おいしいもの食べて、適当に潜ったり、釣りしたりしてた。民宿お客さんあんまりいないみたい。 さっきも岬の方で潜ってたんだよ。 でも明日帰らなくちゃいけないんだ。 ひとはいっぱいいるけど、すれ違い多くて、ストレスたまる職場なんだ。」・・・なんか不思議な人だなあ。
「もう、うちに戻らないと。いつもは私も東京よ。」
・・・・・
「連絡、・・・くれよ。ほら、電話とアドレス。」
「え・・・じゃあ、今、携帯無いから、・・・落ち着いたら必ず連絡するね。じゃあね。」
握手、して、なんかばかみたい、・・・冷たい手だったな。 逃げるみたいに帰っちゃった。あー民宿に電話させるとかすれば良かった。実家とか言ってたな。民宿の人に聞いてみよう。
本当にまた会えるのかしら・・・